▼目次

  1. 計算で算出される期待値と実戦で拾える期待値は違う
  2. 拾える期待値が計算値と違うことを立ち回りに活かす
  3. 総括

計算で算出される期待値と実戦で拾える期待値は違う

これを説明するために、いくつか説明しておかないといけないことがあるので、順序立てて説明していきます。

天井期待値の信憑性について

今はネットで調べれば、ほぼ全ての機種の天井期待値を見ることができます。

解析サイトであったり、スロマガや必勝本なども期待値を載せています。

スロマガと必勝本でもたまに大きく期待値が違ったり、明らかに異なった期待値を算出しているサイトがあったりします。

基本的には計算条件が同じであれば、普通に計算できる人が計算すれば同じ結果になるはずです。

期待値が大きく異なってしまうのは計算条件が及ぼす影響が大きいです。

今回の記事では計算結果について、正しいかどうかというのを議論したいわけではないので、全てのサイト(スロマガや必勝本)の算出期待値が正しいとして議論していきます。

天井期待値の算出法

大きく分けると2通りあります。
①解析で既に出ているデータから期待値を算出する。
②実戦値から天井期待値を算出する。

①は解析で全てのデータが出揃えば、天井期待値を算出することができます。
解析でゾーン期待度等の情報が出るのが遅い場合に計算できないというデメリットがあります。

解析でゾーン期待度が出ていない場合はゾーン非考慮の天井期待値しか出せません。

ゾーン期待度がわかっていても、ゾーンを含めた天井期待値を算出できない人も多いと思います。

天井を除くボーナス確率を求めてから天井到達率×天井期待枚数を算出して、最後に0Gからの期待値が設定1の機械割になるように調整するっていうやり方をしている人はゾーンを含めた期待値を算出することはできません。

ゾーンを含めた期待値を計算できない人は、天井を除くボーナス確率を求める式をバラバラにしてみると、計算式が思いつくと思います。(詳しくは自分で考えてみてください)

②の実戦値から天井期待値を算出する方法はサンプル数が多くなれば、信頼度が高くなりますし、解析でゾーン期待度が出る前からゾーンを含めた期待値を算出することができます。

デメリットとしてはデータが少ないと信頼度が低くなるのでしっかりデータを集めないといけないのと、高設定と低設定の区別をしっかりしないといけない点です。

①と②を組み合わせて計算しているサイトもあります。(例:期待値見え化さん)

どちらの方法で天井期待値を計算しても、必ず算出される期待値は平均の期待値です。

①の場合は設定1の平均ボーナス確率を用いますし、②の場合は打ち出しゲーム数から実戦値で算出される平均ボーナス確率を用いるので、必ず平均期待値が算出されます。

この平均っていうのがすごくネックになって、実戦で拾える期待値と算出された期待値に乖離が発生します。

平均期待値と実際拾える期待値が乖離する具体例

番長3

①リセット期待値
最初の特訓までにかかるゲーム数が直接期待値に影響します。

リセットの場合、50%は前日のベル回数、モードを引き継ぎます。
前日のベル回数によっては期待値が前後します。

前日のベル回数が平均的な状態で拾えているなら実際の期待値と計算で算出された期待値がほぼ同じになりますが、状態によっては期待値が異なります。

閉店時のベル回数で最も多いのがゾーン抜けのベル回数です。
特に7~8回とかが多い。
これは当然期待値が下がります。

②天井期待値
初回の特訓までにかかるゲーム数が違えば、ボーナス確率が変わりますので、これも打ち始めのベル回数に依存して、期待値が変わります。

聖闘士星矢 海皇覚醒

①スルー天井期待値
スロマガには4スルーから打てば機械割102.99%あると記載されています。
計算条件は全状態の平均です。(打ち始めゲーム数、コスモポイント、GBレベル、不屈ポイントが全状態の平均)

この計算自体にとやかく言いたいわけではありませんが、実際に拾える期待値とはかなり変わります。

GBレベルをそもそも平均状態で拾えない。
計算上モードアップを考慮すると、4スルーでのGBレベル3(70%)以上の振り分けが約20%あります。

しかし、現在は知識がある人も多いので、70%以上の時は辞めずに打ち続けるという人が多いです。

したがって、実戦ではこの平均状態よりGBレベルが悪い状態で拾うことが多いです。

不屈も同様で、不屈が溜まっている時はやめない人が多い。(ちなみに不屈ポイントの全状態の平均というのは25ポイントのことではなく、4スルー時の不屈ポイントの平均滞在割合で算出という意味です)

当然、これらは算出期待値より実際拾える期待値が低くなる要因になります。

②スルー回数別ゲーム数期待値
これもGBレベルが目に見える仕様のため、GBレベルが高い場合はやめる人が少ないため、実際拾えるのは平均より下です。

他にも絆のスルー天井期待値(朧判別の有無)やリゼロのポイント等、状態によって期待値が変化する機種の具体例を挙げればキリがないぐらいあります。

期待値にどれぐらい影響するかは機種によりますが、大きく影響する機種も多いです。(聖闘士星矢は特に影響しやすい)

自分が通っているホールにほぼ知識がない打ち手しかいないのであれば、全状態の平均で打てる可能性はありますが、そんなホールはかなり少ないと思います。

したがって、ほとんどの場合、同じゲーム数やスルー回数でも計算で算出される期待値と拾える期待値は変わります。

拾える期待値が計算値と違うことを立ち回りに活かす

稼働ボーダーラインの下げすぎに注意

上記で詳しく説明しましたが、打ち出しゲーム数が同じでも条件が平均状態より低ければ、自分が想定している期待値より低くなることがあります。

打ち出しボーダーが高い人は下がる分を考慮してもしっかり期待値のある台を打てている可能性が高いですが、打ち出しボーダーが低い人はかなり危険です。

ハイエナのライバルが多く打ち出しボーダーを下げないといけない人、元々遊びで打っていて遊びで打つなら少しでも期待値のある台を打ちたいという人等、いろんな方がいると思いますので、時給のボーダーラインは自分で決めていけば良いと思います。

しかし、そんな人でも自分が想定したより期待値が低かったり、実は期待値がほとんどないってことになると本末転倒です。

平均状態より上か下か、それによってどれくらい期待値に影響があるのかというのを必ず意識するようにした方が良いです。

平均状態より良い状態なら期待値は上がる

逆に言うと、期待値が上がる場合もあります。

最近の機種の例として、猛獣王の肉個数が多い台であったり、リゼロの1体撃破アイコン持ちの台等色々あります。

拾えないから時給ボーダーラインを下げるということ以外に拾える台を増やす方法としては、平均状態に対して上か下かを判断して、打ち始めゲーム数を下げて時給ボーダーラインを下げないという方法もあります。

期待値に含まれていない条件を考慮する

終了画面での押し引きや天国カバーで期待値がアップする機種などは上乗せ期待値があるため、実は結構浅めから打てる場合があります。

他にも、演出等を覚えておくことで期待値が上がる機種もあります。

例えば、50~100の間でフェイク前兆が来たリゼロの台でフェイク前兆後の90Gやめの台等です。

50~100の間や100~150でフェイク前兆が発生すれば、実戦上モードB以上濃厚です。
設定2以上が入る店なら高モードループ状態にも期待できます。
実戦でも3回拾えたことがあります。

90Gやめの台とかは普通打てませんが、条件次第では期待値の塊になる場合もあります。

知識を増やせば、いろいろ打てる台を増やせます

総括

今回の記事では計算値と実際に拾える台の期待値の乖離について説明しました。

算出期待値が正しくても実際に拾える期待値とは違う可能性が高いということをこの記事では伝えたかったので、長々と説明しました。

実際にこれを役立てるには機種毎にどの条件ならどれぐらい下がるかというのを説明しないといけませんが、この記事でそこまで詳しくは書けません。

期待値に大きく影響する要素とほとんど影響しない要素がありますが、少し打てば感覚でわかってくると思います。

少し意識するだけでも多少は変わると思いますので、ぜひ意識してみてください。

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